黒赤 あとがき
2017 / 12 / 02 ( Sat )
あとがきになります。
読み終わった方は続きからどうぞ!




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はい、なんとか走り抜けました。

意識したわけじゃないんですが、黒赤の重要なシーンのほとんどが夜OR暗いところにありましたね。なので、晴天で終われてよかったと思います。

いかがでしたでしょうか。渾身の恋愛。

私にとっては反省点も多い連載でした。連載期間中はリアルもアップダウンが激しく、ミスリア二章執筆当時のアフリカ引っ越し以上に引っ掻き回されたクレイジーデイズ。それでもセリカとエランが幸せそうに地平線に向かって馬を走らせていったので、作者としての第一の役割は果たせたとします。

一話であんな感じに出会っていた奴らがまさか最終話でベッドに転がり込む(笑)とは思いませんでしたが、お子たちはいつだって自由です。別に恋愛しなくても良妻賢母でいればいいやー、って思ってた姫君が、恋愛の可能性(?)に目覚めるのが楽しかったです。

エランの兄弟をたくさん出して、私は書き分けていたつもりなのですが、読者さまは二話が大変でしたね(

同じ結果論で語ってもアストファンが完全悪で、ハティルは悪とも言えない、ってことになりました。片方が目を覚まして片方は目を覚ませるようなレベルのアレじゃないみたいな。アスト兄上の処罰に関しては想像にお任せします。エランが「人を恨むのは疲れる」みたいなことを言ってましたが、恨む時は全力で恨むからなのかもしれません。地獄の苦しみを味わわせる気で色々手配して、そのあとは存在をバッサリ切り捨てると思います。むしろ嫌いになりきれなかった両親の方が、ずっと複雑な思いで引きずるでしょう。

王宮もの。
二度と書きません、はい。生活感やそこに人がたくさんいる感を出しつつ、画面をキャラと文字でいっぱいにしないよう気を付けるのは、かなり骨が折れました。下手すると宮殿の描写で丸一話書けそうなものです。

以前から宣言していた通り、1月からしばらく本編は非公開にします。半年くらい? 近日、全文を.txtにまとめて七ツ海に投下するので、手元に置きたい方はそちらからダウンロードしてください。

これより原稿用紙400ページ版(白目)の作成に入ります。こっちは公募用でどこかに公開するつもりは特にありませんが、展開の差し替えをした場合は、書下ろしシーンを後日どこかで公開するかもしれません。

予想としては場面を削り、掘り下げられなかった世界観のキーワード「聖獣」などを削ります。会話もビシバシ切っていきます。登場人物もどうしようかな…ミスゲズはおそらく削られます。実をいうとエランとオルト(茶髪青目仲間じゃねえか。いや、涅は茶でもないのか?)も微妙に知り合いで彼らの絡みを入れたかったのですが、尺の都合で割愛。何を切っても心を抉られますね……これから1・2週間は黒赤を全く目に入れないようにして、内容を忘れられそうなくらい離れるつもりです。そうでないと客観的に改稿できないですしね。大幅改稿添削はあまりした覚えがないので、てこずりそうな予感がします。

これからがリアルが忙しくなる時期なのに(涙
頑張ります。

正直、この後の新作とか何も考えてません。黒赤を非公開にしたらこのブログ、真っさらになりますねえ。或いは私のつまらない日常話を垂らすだけのブログになりかねません/(^o^)\が

これからもここを時々思い出して、遊びに来ていただけると幸いです。


余談になりますが、この「きみの黒土に沃ぐ赤」連載中に、創作仲間の長谷川さんからところどころ場面・セリフ・人物の雰囲気がそちらのオリジナルウェブ小説「エマニュエル・サーガ―黄昏の国と救世軍―」(以下ES)に似ているとのご指摘をいただきました。こちらは魔法(神術)アリ戦闘アリ、老若男女の数多くの人物が神々の意思に翻弄されながら激動の時代を生き抜く大長編戦記群像劇です。

なるほど細かく見返してみたところ、確かに似ている箇所がありました。もともと甲は日ごろの生活の至るところから連想>着想などして創作に取り組んでいく節があるので、該当部分の一部は、書いていた当時にリアルタイムでESを追っていたのが影響したのでしょう。他はまったくの偶然で… お互い年代や嗜好が近いからだろうとふんでいます(笑

もしも読者さま方にも二作品の間に類似点があるように感じられたら、そういうわけで、両者の認識と了解の上でのことです。

余談の余談、思い出せるなかで黒赤が他に影響を受けた作品(ブログ記事82もどうぞ):
 黎明のアルカナ
 暁のヨナ
 エマ(森薫)
 乙嫁語り
 堀さんと宮村くん
 侠骨丹心
 瑠璃の風に花は流れる
 夢見る古都
 天上の虹
 ROME(BBC/HBOドラマ)
 Assassin's Creed
 花守の竜の抒情詩

こうして思い返してみると、コンセプトが一番近いのは黎明のアルカナですね。ヒロイン像が一番近いのは暁のヨナでしょうか(外見だけ?)


では、ここまでお読みくださって誠にありがとうございました。
別れの挨拶をするようなアレではないので、いつもの挨拶でお許しください。

またお会いしましょう!



おまけ。

多分前にも言ったと思うんですが、黒赤とイメージを結びつけて聴いてきた曲です。3分辺りで静かになるところでは、牢からのぼやけた視界に手を伸ばすセリカを見上げるアングルとかを想像します。繋がっている足跡に~で走り回るアダレムとか、例え…今~ってところで邪悪に笑うアストファンとすれ違うとか、色褪せた青い空~で窓際で黄昏れるハティルとか、いろいろと妄想が膨らみました。でもさすがにサビのところになるとバトルシーンばっかり妄想して、そういう話じゃないのにっていつもこらえるのが大変でしたよ!

曲:https://soundcloud.com/pedroc495/my-first-story-the-puzzle-antithese?utm_source=soundcloud&utm_campaign=share&utm_medium=twitter
歌詞:http://rocklyric.jp/lyric.php?sid=165804

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