かきとめ
2016 / 07 / 14 ( Thu )
「おや、誰かと思えばエランディーク。辺境の領地から戻っていたんだな。どうりで家畜のような臭いがするかと思った」

(んなっ、なんて失礼なことを薄ら笑いで言うのよ、この美形野郎は!)

「アストファン! 口が過ぎるぞ、エランに謝れ!」
「冗談ですよベネ兄上、私なりの挨拶です。それが暴言だったとしても、私に怒るべきは兄上ではありませんよ。本人が何も言い返さないのにあなたが私に謝れと要求するのでは、エランの立つ瀬を奪っているようなもの」

 悔しそうに拳を握るベネフォーレ。

(そういうものなの?)

 セリカには男どものプライドのぶつけ合いがよくわからなかった。

「……アスト兄上」
「何だ」
「家畜の臭いがするのであれば、源は私ではなく兄上が召し上がっている羊肉シチューではありませんか。きっと知らぬ内にご自慢の御髪についたのでしょう」
「ふっ、あははは! そいつはいい。顔を赤くして怒鳴るベネ兄上も捨てがたいが、眉ひとつ動かさずにそういう返し方をするお前もからかいがいがあるというもの。おかえり、エラン」

 エランディークはただいまと答えずに、無言で頷いて席に着いた。




という会話を妄想したんだ。


次回作候補その1。兄弟がわちゃわちゃ動くタイプに挑戦(?
腹違い含めて11人? ひどい設定です。

ちなみに候補その2は「たえよいつか」の続編、練度は候補1の方が上。

次回作は完結してからなろう投稿しようという自分ルールだったんですが、ブログに分割してちょこちょこあげる分ならそのルールに反さないのではないか!? と思い至っているこの頃。


ミスリア60はもうちょっとだけお待ちください。まだ練り練りしてます(臨場感あふれる物語づくり)

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