行き場の無いネタ
2013 / 04 / 27 ( Sat )
「机の下の悪魔」


見た目も頭も身体能力も並以下の、冴えない少女がある日のコンピューターの授業中に消しゴムを落とす。机の下へと身体を曲げた途端、その下の壁からにゅっと顔だけ出した妖精ノームのようにしわくちゃのおっさんが居た。

「なによ、あんた」 内心びびりながらも授業中なので大声は出せない。
「おぬしこそナンダ」

しばらくのにらみ合いの後、ノーム系おっさんはいきなりこう言い出す。

「ぬしの望み叶えてやろうか」

そんなものは無いと言い張る少女。ノームは続けた「あの男がお前を愛するように仕向けてやってもいい」

そう、少女の幼馴染は学年の人気者で誰にでもすぐに愛される文武両道の美少女。そんな彼女のやはり完璧超人のような彼氏に、実は昔から密かに片思いを抱き続けていた少女。

幼馴染を出し抜きたければ取引だ、としつこく薦めるノーム。逃げるように机の上の世界に戻る少女。

しかしある日、少女の身にとんでもないことが起こる。悪魔との契約を受け入れたくなる出来事が――。



続きありません。まったく何も。
ついさっき机の下に落ちたペンを拾った時、コンセントたちと目があったような気がして小声で挨拶しちゃったことがアイデアの始まりです。

こういう、普段の生活にあるのに意識を向けない場所に、秘密があると想像するのは好きです。

↑この物語の場合は、ノームがどこから来たのかそういうディテールは埋められないことでしょう。想像が広がるようにヒントを出す程度。救いを求めていた心の声とか死のニオイがしたとかそういう理由で主人公を選んだんだと思います。でも今こんな話を書くとしても外部の影響(Hulu.com発信のThe Booth at the Endなどの)が強すぎてオリジナルの物語になれそうにないですけどね。ちょっと「闇は集う」の悪魔エピソード思い出してしまった…。

あるいはコンセントの穴からうじゃうじゃ現れる小人とか魍魎とかどうだろう。なんか怖いというかシュールだな。

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